地図は人が作った世界の全体図。
網目みたいに拡がっていくたくさんの道とその周辺で人の暮らしが動いている。
網目の外にある、広い余白のような場。そこは山だったり海だったり。
余白の中にあるヒトでないものの活動や古い約束を想像することが好き。
地図にひろがる網目は人の活動している範囲。
網目がみえるということは、あみめの外の余白もあるということ。
人の活動する場所と、人以外の住む場が分けられているような、そんな図面が地図。
世界の中を人だけが持っているのではなく、ひとも誰かから世界の一部を借りている感覚。
人と”誰か”とが一緒にひとつかもしれない世界を共有している不思議。