悲しみは悲しみのままに、ただほどけるのを待つ

思うこと考えること

こんにちは、カウンセラー洋子です。

失った悲しみ、傷ついたことによる悲しみ。いろいろな悲しみを味わうときがある。悲しみは無理をして乗り越えなくていい。

悲しいことがあったとき、人は励ますためにいろいろな言葉をかけてくれる。悲しんだままでは先に行けないという人もある。それでも、悲しみは悲しんでいるその人のもの。

わたしは、悲しい。
ほかの誰でもなく、わたしが悲しい。だから、それでいい。

「悲しみを乗り越えて、進む」と考えると、悲しみを”わるいもの”だと判断しがちになる。悲しみは、ただの悲しみ。よいものでもわるいものでもなく、ただ悲しい。

だから、悲しみを乗り越えない。ほどけていく、溶けていくのをただ、待つ。

悲しくても、私たちは生きていく。悲しみがあると知ったうえで、悲しみを抱きしめたままに歩いていく。

悲しみを前向きにとらえるための言葉はたくさん用意されている。けれども、悲しみの真ん中で傷ついているとき、その言葉たちは届かない。届かないなら、無理に前向きな言葉を届けなくていい。

時々、思い出して悲しくなる、苦しくなる。それでも、その悲しみも苦しみも、自分の愛がそこにあった証。大切な思い。悲しいことが、いつか、自分の中に溶け、とりこまれる。そのときには、きっと愛のかたちで残る。だから、そのときが来るまで、悲しみを抱きしめたまま、日常へと戻る。

洋子

カウンセラー。得意技は「見えないものを見える形に」
自分らしく幸せに生きる姿を自分自身で描き出せますように/根本裕幸師匠の弟子2期生◆普通や世間に生きづらさを感じていたADHD,HSP当事者、うつ卒◆自分のままで生きると決めたあなたの幸せに向かう物語を引き出す聞き手&語り手。
◇ 双極性障害II型と解離性障害を乗りこなす、じぶん探究家。モットーは、笑顔ではなうた。

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