心の中にはいろいろな気持ちが詰まっている。
幸せや感謝のように、あったかでやわらかな気持ちも詰まってるけれど、自分自身やだれかのことを嫌いだという真っ黒な気持ちも詰まっている。
怒り、嫌、許せない!……真っ黒な気持ちもあっていい
だれかのことを嫌いだったり、だれかのことで思い悩んだり、心の中にある真っ黒な気持ち。どす黒く重苦しく感じられる気持ちは、 なかなか自分で認めづらい。
その真っ黒な気持ちがあることを認めてしまうと、自分自身が「悪い人」になっている気がしたり、ちゃんとした大人ではない気がしたりする。自分を責める理由ができてしんどくなっていく。
つい。真っ黒な気持ちを見なかったことにしたり、向き合うことを後回しにしてしまう。
結果的に後回しをし続けることになった真っ黒な気持ちは、心の底でどろどろと。腐ってきたり固まったり。結果、自分の心を重苦しいものに変えていく。もしかしたら、身体にも不調出てくるかもしれない。
そうなる前に、真っ黒な気持ちを自分の外へと出してしまおう。
人だから。
あったかで柔らかな気持ちもあれば、真っ黒で見たくないような気持ちも心に入っている。だから、真っ黒な自分でも大丈夫。
真っ黒な気持ちを吐き出してしまおう。
誰かに、その真っ黒な気持ちを話すことは心苦しいかもしれないけれど、ノートや紙に言葉を書きだすことでも吐き出すことができる。
怒っていても、大丈夫。
誰かを嫌いでも、大丈夫。
許せない気持ちを持っていたっていい。
書いてみると、自分の内から真っ黒な気持ちが取り除かれたような心地。すっきりできる。
真っ黒な気持ちを外に吐き出す「お恨み帳」
【お恨み帳に書く内容】
ありとあらゆる罵詈雑言、恨み辛み、憎しみ、怒り、イライラ、不満等、その人に対して感じている感情、あるいは、今自分が感じている感情をそのまんま文字にして表現する。
とにかく思いついた言葉を何も考えずに書き出すのがうまくやるコツ。
【用意するもの】紙とペン。
お恨み帳は、自分の内にある真っ黒な気持ちを外へと吐き出すための手段のひとつ。
自分の内にある真っ黒な気持ちを、手書きで紙に書き出すことで、もりもりと。心の内側が晴れてくる。
それでも、なかなかお恨み帳が書けない時に
「人を嫌ってはいけません」とは、よく言われることだけど、「苦手な人」「嫌な人」は出てしまうもので……
誰かに怒ったり。誰かを嫌ったり。誰かを許せないと思ったり。
そんな気持ちにどう向き合うかを、かわいらしく描いた絵本。ヨシタケシンスケさんの「ころべばいいのに」。
かわいらしい絵がらで語られる、嫌いな人への向き合い方は、自分の内にある真っ黒な心、嫌な気持ちへの向き合い方のヒントにもなる。
イヤな気持ちって、自分ではどうしようもない、
どしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね……!
「ころべばいいのに」著:ヨシタケシンスケ
「お恨み帳」を書いてみることを、選択肢のひとつにいれてみてはどうだろう?
「いい人」だけで埋め尽くされた自分でなくても、大丈夫。
今、じぶんの中にある気持ちが真っ黒でも、大丈夫。
吐き出していくうちに、笑えるようになる。心がすっきりする。