うつが治るまでのステップ

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こんにちは、カウンセラー洋子です。

うつ病を血液検査で診断することが、一般化していくらしい。

「うつ病は血液検査で診断」の時代が来る(川村 則行)
とかく問診での診断になりがちな精神科の疾患。糖尿病はヘモグロビンA1c、脂質異常症は血中コ... 

うつ病の診断を受けるのは、うつ病に対して適切な治療を受けるため。適切な治療は、治療を受ける本人が病気を理解して、お医者さんや家族などともチームになってすすむことが必要になっていく。

治療を受け始めたころ、うつ病が治るまで自分に何が起きるのかがとても不安だった。
その不安を軽くできるかもしれない図が、この記事にあった。

回復するまでの様子をわかりやすく示したのがこの図「うつ病治療のロードマップ」だ。このロードマップ。うつ治療を受けている時の不安をすこし和らげてくれるかもしれない。

うつ病治療のロードマップ.出典 「うつ病は血液検査で診断」の時代が来る

うつ症状9項目

  1. 抑うつ気分
  2. 興味・喜びの喪失
  3. 疲労感の増大・気力減退
  4. 食欲不振・過多
  5. 不眠・睡眠過多
  6. 無価値観・罪責感
  7. 思考力・集中力の低下
  8. 精神運動性焦燥・遅延
  9. 希死念慮・自殺企図

血液検査の結果などとその他のようすをみるために作られた図だけれど、治療のステップのうつりかわりを見るための図としてもわかりやすい図になっている。

とくに「本人の気持ち」「仕事・家事」と「治療」の関係。ステップ1のうちは薬を飲むことが中心だった治療も、ステップが回復に向かううちに心理療法へと重心がうつっていく。

うつ病やうつ症状で薬を飲み始めたら、はじめは休む(ステップ1)。気力や体力の限界にまで来ていることも多いだろうから、とにかく休む。休んで少し気力が動くようになり、何かできるかなと思えるようになったころ、歩くこと(リズム運動)で体内のホルモンなどを整えていく(ステップ2)。気分的にもっと、やれる気がしてきたころから少しずつ、心理療法を取り入れて自分の思考の癖をほぐしていく。

図に書いてある、うつ病になってからの期間はあくまで目安にすぎない。それぞれのおかれた状態や環境でも、治療の方針によっても異なってくる。治るまでの期間は違っていても、治そうと自分が取り組み続ける限り、うつ病は治る。日常に戻るときがくる。うつ病で休む直前のような無茶な日常ではなく、自分のかたちにより沿う日常に戻るときが来る。

自律神経失調症からの回復も、うつ病治療のロードマップに似ている(血液検査の濃度は違うだろうけれど)。私の体感では、ステップ3かステップ4あたりからはじまるように思える。自律神経失調症からの回復も、まずは休んで体力気力の回復を待つ。そろそろ歩いてみようかなと自分から思えるようになったなら、少しずつ歩き始め、必要に応じて心理療法を組み合わせる感じ。

日常に戻るときまで、今の自分の様子にあったやり方で。じわりじわりと。その時の自分にできることをやっていく。

書籍情報
「うつ病は「田んぼ理論」で治る 心療内科医が見つけた、一番確かな治療法 」 川村 則行

洋子

カウンセラー。得意技は「見えないものを見える形に」
自分らしく幸せに生きる姿を自分自身で描き出せますように/根本裕幸師匠の弟子2期生◆普通や世間に生きづらさを感じていたADHD,HSP当事者、うつ卒◆自分のままで生きると決めたあなたの幸せに向かう物語を引き出す聞き手&語り手。
◇ 双極性障害II型と解離性障害を乗りこなす、じぶん探究家。モットーは、笑顔ではなうた。

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