目をかけて、手を添えてくれる人のことを思い出す

思うこと考えること

こんにちは、カウンセラー洋子です。

「この子は集団行動が苦手だから……」

ぽつんと聞こえた妹の声に、どきりとした。つい、先ほどまでふたりで小学生の頃の話をしていたことを思い出した。確かに、わたしも妹も集団行動は得意でなかったかもしれない。わたしは油断すると、うっかり群れを乱してしまう。別のことが気になって、集団にいたことを忘れ、気づくと集団から抜け出してしまう。集団に交じろうと気を張って過ごしていたことを思い出した。

今日の晩のおかずは、三つ葉と玉ねぎのかき揚げだ。

天ぷら鍋の中をのぞきこみながら、「この子」と妹によばれたのは玉ねぎのことだった。かき揚げを揚げているうちに、まとまっていくかき揚げの中から、ふらりと抜け出してくるのが玉ねぎだということらしい。

油の中で揚がっていくかき揚げは、箸で寄せながら形を整えていく。玉ねぎが抜け出しそうになるのをみつけたら、そっと箸で元に戻してやる。

目をかけて、手を添えて。形を整えながら揚げていく。それでも、かき揚げの中から抜け出し、元の形に戻らなかった玉ねぎたちもいる。その玉ねぎたちは、玉ねぎだけでおいしく揚がる。かき揚げとは違ったけれど、おいしいフライドオニオンになっている。

わたしにも、目をかけて、手を添えてくれた誰かがいてくれたのかもしれない。そのおかげで、集団に交じれなかったとしても、自分らしい何かを支えるための感情を育てられた、のだと思う。 今は、わたし自身を生きようと自分軸を再確認しているところ。

集団に属し続けようと、集団とのほど良い距離を探り続け、そのうちに集団行動をする中から抜け出した。会社の中での働き方を探り続けていたけれど、会社の組織を抜け出し、そこに戻らなかった。わたしもフライドオニオンのように、自分らしいと胸を張れるわたしになれていっているだろうか。

そんなことを考えながら作った晩のおかずは、こんがりと。少し多めに火がとおった。

目をかけて、手を添えて。整える。
抜けたとしても、それはそれで自分らしい。
洋子

カウンセラー。得意技は「見えないものを見える形に」
自分らしく幸せに生きる姿を自分自身で描き出せますように/根本裕幸師匠の弟子2期生◆普通や世間に生きづらさを感じていたADHD,HSP当事者、うつ卒◆自分のままで生きると決めたあなたの幸せに向かう物語を引き出す聞き手&語り手。
◇ 双極性障害II型と解離性障害を乗りこなす、じぶん探究家。モットーは、笑顔ではなうた。

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