もふもふ、ぽすぽす
目の前をネコが歩いていく。
もふもふとあるくネコの姿を見て、からだの根っこが少し、血のめぐりを取り戻した。 わたしのからだの根っこのあたりにあった、ほんのちっぽけなこわばり。ぎゅっとなり、縮こまり始めているからだのパーツが、少しほどけた。
からだの表の側に出てきているこわばりは、身体そのものや筋肉たちがもつ緊張のこわばり。それをほぐすには、ストレッチをすること。生態やマッサージを受けてみること。体の筋肉に働きかけることで、少し緊張がやわらぎ、こわばりもほぐれてくる。
からだの根っこにあるこわばりは、こころともつながっているようで。ストレッチなどだけでは、取りのぞきづらい。
そんなときには、ぬいぐるみでも、ストレッチボールでも。
もふもふ、ぽよんぽよん。の感覚に触れることで、少しずつほぐれる。「やわらかいものをやわらかく触る」「好きな生き物をながめる(できれば触れる)」とほぐれてくる。
からだの根っこにあたりで感じる緊張やこわばりは、感情の種。
感情としてじぶんが理解する前の感覚だったり、感情として外に出てこなかったもの(表現できなかったもの、表現しなかったもの)の残り香のようなものだったりする。
からだ感覚から感情を知る。
こころの表現だけではあらわしきれなかったものが、思いがけず見つかることもある。
日常のなかで、感情を出しづらいとか、感情が分からないと感じているとか。そんなときは、からだの感覚から感情を追いかけてみるとみつけられるときがある。