冬でもなく春の始まりでもなく、秋の冷たい空気。
空気のほこりがきれいに落ちて、さっと遠くまで星が見えるような雰囲気の秋の冷たい空気。
明け方のつめたさよりも、気づいたら冷たくなっていたというの夜の空気が好き。
冷たい空気が、そこに在ると知って。ぐーんとからだの奥底にようやく空気が届いたような感覚が来る。その瞬間瞬間が、気持ちいい。
夏はなんだか空気が体の奥底まで届かない、どこか酸欠な感じであっぷあぷと過ごしている。
秋が来て、少しずつからだの奥底へとつめたい空気が届き始め、ようやく酸欠を感じてたわたしの身体も空気で満たされる。